各タイプごとのデッキ検索
基本草エネルギーアイコン基本炎エネルギーアイコン基本水エネルギーアイコン基本雷エネルギーアイコン基本超エネルギーアイコン基本闘エネルギーアイコン基本悪エネルギーアイコン基本鋼エネルギーアイコンドラゴンエネルギーアイコン無色エネルギーアイコン

【ポケカ飯使用】サーナイトex【BW環境:PJCS2025参戦】

記事内に広告が含まれています。

デッキ選択経緯

オーロンゲへの理解からスタート

まず最初に取り組んだのは、環境トップに台頭してきたオーロンゲデッキの理解でした。他のデッキを選ぶうえでも、環境に大きな影響を与えているこのデッキへの理解を深めることは不可欠と考えました。

その一環として、5月18日に開催された第18回夢幻杯(100名以上規模)にオーロンゲを使用して参加し、実戦での感触を確かめました。

📝夢幻杯レポートはこちら

ちょうどこのタイミングで、PTCGLにも《マリィのオーロンゲex》が実装されたこともあり、隙間時間を使って回数を重ね、デッキの理解度を高めることができました。

オーロンゲデッキは、ざっくり言えばリザードンexのようなエネ加速性能と、ドラパルトexのような中打点+ダメカンばら撒き性能を併せ持つ、高いポテンシャルを秘めた構築だということが実感できました。

一方で、毎ターンサポートを打てる安定感があるわけではなく、構築のブレや事故も少なくない印象。また、デッキパワーの高さから注目度も高く、ミラーが多くなる=理解度の差が勝敗に直結しやすいと感じ、JCS本番で採用するのは難しいという判断に至りました。


ブイズバレットの試行と断念

次に触ったのが《ブイズバレット》。シーズン中は、シティリーグをまとめており、デッキパワーという数値を毎週算出しているがこのブイズバレットは、高い数値の時が多く気になっているデッキでしたが自分にとっては使用経験が浅いデッキだったため、まずは以下の構築解説記事を参考に、ジムバトルやPTCGLでの実戦を通じて運用感覚を掴むことからスタートしました。

📘 参考にした記事

メタ型ブイズバレットの教科書【CL宮城環境 ドラパライコwith雑多環境への最適解】|たっぴー
更新履歴 4/24 対サーナイトへの詳細な立ち回り こんにちは、たっぴーです。 今回はブイズバレットの解説記事です。 前回の記事を公開後、DMで2桁以上のたくさんの質問を頂きました。 ご購読、並びに質問してくださりありがとうございます。 頂...
【シティ2連優勝】昨年CSP0pt🔰がCSP275pt獲得し世界へ!ブイズバレット解説|しおあじ
はじめに はじめまして!!しおあじと申します。 主に関西でポケモンカードを楽しんでいます。 (誘われた自主大会は全国各地飛び回っています✈️笑) S3、S4のシティリーグで2連優勝することができ、トレリ抜きCSP275ptで世界権利のボーダ...

ブイズバレットの動きには非常に魅力を感じ、Tier上位のオーロンゲ含め、明確な勝ち筋があることは高く評価していました。

しかし、以下の課題がどうしても懸念材料となりました:

  • 《ニンフィアex》の「エンジュライト」プランは時間がかかりやすく、大会の制限時間と相性が悪い
  • 特性「ほうせきさがし」によるサーチ精度が求められ、ミス=即敗北に繋がる構造になっている

ここから本番までの期間で、安定して回せるレベルに引き上げるのは現実的ではないと判断し、採用は見送りました


ドラパルトデッキ

今シーズン、シティリーグS2でベスト8、S3では優勝を果たした思い入れのあるデッキタイプ。自分をJCSの舞台まで導いてくれた構築でもあり、再び検討の対象に。

5月末〜6月初旬にかけて再調整を開始し、海外で流行していた「ボムなし型(非ルールゲノセクトなどを採用)」も参考にはしたものの、最終的には自分が使い慣れているボム採用型のドラパルトをベースに構築しました。

所謂「置きシステム」搭載型の《ドロンチ》がもたらす安定感と安心感は大きく、「やっぱりこれかな」と思わせてくれたものの、以下のようなネガティブな側面も浮かびました:

  • 構築上、安定性に欠ける場面があり、事故が起きやすい
  • 追い上げ型の性質上、相手のトップ次第でまくられる展開が多い
  • 「楽に勝つ試合」と「非常に苦しい試合」の差が激しく、BO1向きではないと感じた

結果的に、最終候補からは一旦保留にしました


サーナイトデッキ

そして最終的に辿り着いたのが、サーナイトデッキでした。

シティリーグS4で採用したデッキタイプでもあり、もともと《リファイン》時代からサーナイトデッキが好きで使い込んでいたこともあって、プレイ感には安心感がありました。

構築は、ヨネダタクヤ選手の《シークレットボックス》型サーナイトをベースに調整を進めました。

「シークレットボックス、ありがとう」の気持ちになるような、気持ちよく回せる構築で、「JCSにこれで出られたらいいな」と感じ、ここから本格的にサーナイトを握る方向で研究を開始しました。


勝率データとマッチアップの確認

おすぎさん運営のポケカデータバンク(PDB)や、リミットレスなどのデータサイトを活用し、各デッキに対する勝率を確認。

サーナイトの苦手対面としては:

  • オーロンゲ
  • リザードン
  • サーフゴー

この3つが明確に数値としても不利である一方、その他のデッキに対してはおおむね良好な勝率を記録しており、体感とも一致していました。

リザードンについては、そもそも立ち位置があまりよくなく、グッズロック環境の影響もあり減少傾向に。
サーフゴーは新弾で強化されたものの、バクフーンの台頭によって不利マッチが存在するため、「サーフゴーを握るプレイヤーは従来からの使い手が中心で、そこまで母数は増えない」と予想。

結果として、オーロンゲ戦さえどうにかすれば、サーナイトは“勝てるデッキ”になり得ると考え、JCS本番に向けてサーナイトでの最終調整に入ることを決断しました。


環境考察とオーロンゲ対策の検討

マシマシラ環境

JCS直前の環境は、まさにこの世は“マシマシラ環境”。ほぼすべてのデッキに《マシマシラ》が採用されており、マシマシラが勝敗に与える影響は非常に大きなものでした。

(※ちなみに《マシマシラ》を採用せず、常に環境トップに居座るライコオーガポンってなんなん…?)

このような状況の中、サーナイトデッキ視点でオーロンゲ対策をどこまで講じられるかを重点的に検討しました。


サーナイトデッキで検討したオーロンゲ対策カード

クレッフィ

特性「いたずらロック」でたねポケモンの特性を封じることができ、相手のダメカン操作を止められる点が魅力。ただし、こちらの《マシマシラ》の特性も止まってしまうため、継続的な運用は難しく、ピンポイントでの対策という立ち位置。

それでも、1ターンでも「アドレナブレイン」を封じることができれば、相手のダメカンコントロールを大きく乱すことができるため、選択肢としては有効。また、他の対面でもスタートポケモンとして使用することで、《スピンロトム》や《イキリンコex》などの展開サポート特性を止めることができる点も◯。


ワザマシン デヴォリューション

リザードン、ミラー、オーロンゲに刺さる可能性のあるカード。特に《クレッフィ》でプールしたダメカンを絡めて退化させるプランを想定。

ただし、オーロンゲ側は《ふしぎなアメ》ではなく《ギモー》経由で進化するケースが多く、HP100のポケモン2体にダメカンを乗せるハードルが高い。テンポ妨害としての効果はあるものの、勝率向上への寄与は限定的と判断。


ワザマシン やみうち

《クレッフィ》と併用することで、ベンチにいる《ユキメノコ》や《マシマシラ》を直接狙えるのが最大の強み。相手に《シェイミ》がいても、事前にダメカンを準備できていれば狙撃が成立するため、一定の奇襲性はありました。

ただし、オーロンゲデッキ以外にも《シェイミ》+《マシマシラ》を展開する構築はあるものの、もともと厳しいベンチ枠に《クレッフィ》を置く必要があること、また《ワザマシンやみうち》は《勇気のおまもり》のように先に貼っておけるカードではない点などから、コンボ要素が強く再現性に欠けると判断。10戦中、うまく機能するのは1,2回程度と見積もり、採用は見送りました。


ハバタクカミ

特性「あんやのはばたき」でバトル場の特性を無効化できるカード。《マシマシラ》を呼び出してバトル場に縛り、特性を止めることで逃げエネを要求し、相手リソースへ負荷をかけられる展開を狙えます。

JCSの1週間前に行われたNAIC(海外大型大会)でも、サーナイトがベスト4に3枠入賞したことから、ミラー対策としても採用したいカードでした。

《サケブシッポ》2枚目との選択となりましたが、《ボスの指令》不採用構築のため、実質的なボスである《サケブシッポ》を減らす理由がなく、不採用としました。


リグレー

《マシマシラ》がつけたあくエネルギーを他のポケモンに移動させることができるユニークなカード。

移動させたポケモンをあえて倒さず放置することで、相手のエネが盤面で腐る状態=アドレナブレインの使用回数減少につながり、こちらが有利になる狙い

自身も超タイプで《サイコエンブレイス》対応可能なため、一貫性はあるものの、HP60のたねポケモンでヘイトが向きやすく、倒されやすい=献上している感覚が強かったため不採用に。

私の立ち回りが「サイド先行しない戦い方」だったため、にらみ合い時に出して優位を取る運用は考えていましたが、先に見せると相手視点ケアしやすいことから使用したいターンと効果があるターンのギャップがあると考え採用見送り。


ボスの指令/カウンターキャッチャー

ボスの司令サカキ

最もシンプルかつ強力な対策。あくエネを付けた《マシマシラ》を倒すことができるカード、
状況により《ユキメノコ》を先に取る場面もあるため、対象は柔軟に判断する必要があり。

《ボスの指令》は構築上使いにくいため、増やすなら《カウンターキャッチャー》という判断で、JCS3日前までは2枚採用していました

しかし、実際の勝因になることは少なく、「サーナイトexが立たず、時間稼ぎのために使う」という用途が多く、それならば《サーナイトex》を立てるための安定枠に割くべきと判断し、2枚採用の《サケブシッポ》で役割を担えると判断し追加は見送りました。


アカマツ

《マシマシラ》の展開数で上回りたいときに、《アカマツ》で一気にエネ供給できる点は魅力的。ただし、《博士の研究》を回したい構築において、山札が進まないサポートに権利を使うのは非効率と考え、見送り。

ちなみに、シティリーグS4ではアカマツ型サーナイトで出場しましたが、結果は予選落ちでしたw

▼当時の結果ポスト


エネルギーつけかえ

「アドレナブレイン」を即2回使うためのギミック。逃げエネ補填や《フトゥー博士のシナリオ》的な応用も想定しましたが、デッキを回すカードではなく事故要因になりやすいため不採用。


フワンテ

《勇気のおまもり》と組み合わせて最大300ダメージを出し、《オーロンゲex》を1パン可能。

返しに相手の「アドレナブレイン」で倒されると結局サイドレースで不利になるため、最初は後ろ向きな印象でしたが、オーロンゲ側が《ユキメノコ》を出さないプレイもあること、ダメカンを用意できないケースでは1ぱんの価値が高まることもあり、採用を前向きに検討。

さらに、リザードンやサーフゴーなど苦手対面にも勝率を押し上げる役割を担えると考え、優先的に枠を確保しました。


勇気のおまもり

たねポケモンのHPを底上げし、ダメカンのキャッチボール容量を広げる重要カード。

当初は他のカードの採用検討のため2枚採用としてテストしていましたが、可能であれば4枚採用したいあるだけいいという結論にいたり、最低3枚、可能であれば4枚採用したいと感じたカードです。

特に今回は《フワンテ》を採用したい方針で進めたこともあり2枚じゃ足りないとなりました。


ツールスクラッパー

《マシマシラ》の「サイコトリップ」によって逃げエネを削り、相手のあくエネリソースに負荷をかけるという戦略を支援するカード。

新弾で《ふうせん》がリリースされ、《オーロンゲ》《サーフゴー》《リザードン》などで逃げエネが2のポケモンも逃げエネなしで「こんらん」状態を解除することができるようになりました。

そこで《ふうせん》をトラッシュすることで、「サイコトリップ」プランを従来通りに通しやすくする目的での採用候補となりました。


このように、対オーロンゲに対する対策カードは多岐に渡りましたが、環境に合わせたバランスと自分の戦略に合うかどうかで取捨選択を行い、最終構築を詰めていきました。

構築

JCS参戦デッキレシピ

デッキコード

ベースはヨネダタクヤ選手のシークレットボックス採用のサーナイト

【デッキ解説】サーナイトex|ヨネタク@チームアチャモ
お久しぶりです。ヨネダタクヤです。 本記事の内容は、2025シーズンのCL宮城に向けてサーナイトexをメインにしたデッキの解説記事になります。 また、レギュレーションマークG~Iのカードのみが使用できるスタンダードレギュレーションを想定した...

意識したポイント

サーナイトライン(3-3-3)

このラインは、普段他のレシピを参考にする際、自分が構築の都合で削ってしまいがちな部分でした。
しかし、《サーナイトex》を安定して立てる再現性を考えると、ここを削る余地はないと感じました。

実際、甘えて枚数を減らしてしまうと、後攻1ターン目に「エボリューション」で《キルリア》を2体展開できない場面が発生してしまいました。
そのため、《ふしぎなあめ》1枚とあわせて、このラインは既存構築から変えずに調整を進めました。


構築の反省点

新弾の《ブルンゲルex》については、単体性能が高く評価していました。
ただ、既存のサーナイトデッキ自体が安定性に不安がある構築だと感じていたため、デッキの基盤を大きく崩さず、組み込みを検討しました。

しかし、うまく調整がまとまらず、大会前の期限も迫っていたため、最終的には《ブルンゲルex》の採用を見送りました。
結果的に、大会本番では《ブルンゲルex》が活躍していたため、「もう少し考察を続けていれば…」と後悔しています。
強いかどうかわからない段階でリソースを割くことに、躊躇してしまったことが悔やまれます。


「安定性」の認識のズレ

こちらは友人からの指摘ですが、自分では「安定性がある」と考えていたサーナイト構築も、もともとがCL宮城の時期の基盤だったため、現在のオーロンゲが台頭した環境とは状況が大きく異なっていました。

環境が変わったことで、「安定性」という概念そのものの定義が変化していたように思います。
例えば、グッズロックによって相手の動きを止めつつ盤面を整える、という立ち回りが成立するようになっており、以前の構築ではカバーできない部分が生まれていました。

このように、環境の変化に応じて構築や戦術をアップデートできなかったことも、大きな反省点の一つです。

大会結果

結果は1勝3敗で、強制ドロップという悔しい形になってしまいました。

ただ、対戦相手のデッキは、事前に予想していた環境デッキとしっかりマッチしており、メタ読み自体は間違っていなかったと感じています。
《ブルンゲルex》まで調整が間に合わなかったとはいえ、デッキ選択そのものは大きな誤りではなかったと考えています。

今回の敗因は、構築よりもプレイ面の課題が大きかったです。

私は、相手が取りうる最大打点や狙いの動きを正確に読み取るのが苦手で、普段の練習の段階からプレイの見落としが多くあります。
その傾向が、緊張感の高い大会本番ではさらに顕著になり、今回はそれが非常に多く発生してしまいました。

こうした「相手の狙いを正しく読み取り、それに対して適切に対応する力」は、ポケカにおいて強くなるために欠かせない重要な能力の一つです。
今後はこの部分を意識して、練習や対戦の中でしっかりと伸ばしていきたいと思います。

JCS悔いばかりのこりますが初めてのスタンダードでの大型大会、良い経験になりました。

タイトルとURLをコピーしました